ロータリーとは
ロータリーの誕生と職責
ポールハリス
西暦1905年、当時のアメリカは経済恐慌で人心はすさみ、 犯罪は巷にみちているというありさまでした。
これを憂えたシカゴの一青年弁護士 ポール・P・ハリスは、よい社会をつくるためには、 人の和を図り、世の中に奉仕する気持を多くの人が持つようになることが大切だと考え、 ポール・ハリス自身それ以前数年間、想を練り、まず石炭商シルベスター・シール、 鉱山技師ガスターバス・ローア、洋服商ハイラム・ショーレーの3人の友人と語らい、 2月23日、この理想をひろく人々に呼びかけるための第1回の会合を開いたのがロータリーの始まりです。
はじめ数カ月は非公式にブースター・クラブ(ブースターとは向上させるの意)と呼んでいましたが、さらに印刷業界のハリー・ラッグルズをはじめ、他の友人が加わってロータリー・クラブの誕生となりました。ロータリーとは、集会を順番に、会員が各自の事務所で持ち廻ってひらくことから名付けられました。
この理想は着々と実現され、1908年に2番目のクラブがサンフランシスコにつくられ、 1910年には国内クラブ数16を数えるまでになり、さらに国境を越えてカナタ゛、英国へと国際的ひろがりをもって発展し,ここにロータリー国際連合会ができ、1922年には国際ロータリーと呼ばれることになったのです。
こうしてこのささやかな理想の芽生えは、現在160の国家と地域にひろめられ、クラブ数31,314、会員数1,220,543(2003.3.31 RI公式発表)に達しています。
国際ロータリーの最近の主要事業としては、地球上からポリオその他の伝染病をなくすため、約2億4,100万ドルを拠金、全世界の児童の予防接種を進めていることがあげられます。またロータリー財団を設けて、世界有数の国際奨学金事業を実施しています。
ロータリーの綱領
ロータリーの綱領は、有益な事業の基礎として奉仕の理想を鼓吹し、これを育成し、特に次の各項 を鼓吹育成することにある。
第1 奉仕の機会として知り合いを広めること。
第2 事業およぴ専門職務の道徳的水準を高めること、あらゆる有用な業務は尊重されるべき であるという認識を深めること、 そしてロータリアン各自が、業務を通して社会に奉仕するため に、その業務を品位あらしめること。
第3 ロータリアンすべてが、その個人生活、事業生活および社会生活に常に奉仕の理想を 適用すること。
第4 奉仕の理想に結ばれた、事業と専門職務に携わる人の世界的親交によって、国際間の 理解と親善と平和を推進すること。
ロータリーの目的
社会生活における人間の幸福は、他人への思いやりと助け合いにあるとする ロータリーでは、国際奉仕、社会奉仕、職業奉仕、クラブ奉仕の4部門を設け 各自の職業を通じて"奉仕の理想"を推進することを目的とする.
四つのテスト
言行はこれに照らしてから
- 1.真実かどうか
- 2.みんなに公平か
- 3.好意と友情を深めるか
- 4.みんなのためになるかどうか